SSRIによる性的倒錯の治療
性的倒錯は、強迫性障害に近い場合があります。
強迫性障害とは、なんども同じ考えが浮かんだり、同じことを繰り返す病気です。
例えば、家の鍵をしめたのに、鍵がしまってないという考えが浮かんできて、なんどもしまっているか確認してしまうというものです。
自分でも考えや行動を抑えることができず、衝動的に動いてしまいます。
つまり、衝動をコントロールできない病気とも言えます。
性的倒錯も、異常な性的な考えが浮かんできて、衝動的に行動に出てしまう人がいます。
このように衝動をコントロールできないタイプの性的倒錯は、強迫性障害に似ています。
このため、強迫性障害の治療にそって、性的倒錯を治療する場合があります。
強迫性障害では、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIと略します)という抗うつ薬の一種を使うのですが、同じように性的倒錯にもSSRIを使うという治療があるのです。
これで、性的な衝動を抑えるわけです。
ただ、性犯罪を防ぐほどの効果があるというデータはないので、性犯罪のリスクがある人には不十分な治療になります。
また、再三お伝えしている通り、今の日本では、SSRIを性的倒錯の治療として使うことは公的に認められていません。
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