ベンゾジアゼピンの上手な使い方
ベンゾジアゼピンという薬は不安をとったり、睡眠を促す作用があります。不安を取るタイプのベンゾジアゼピンには、ソラナックス(アルプラゾラム)などがあり、デパス(エチゾラム)は構造的にはチエノジアゼピンになりますが、ベンゾジアゼピンとほぼ同じ作用と考えられている抗不安薬です。睡...
ベンゾジアゼピンと適応障害
新しい職場に馴染めない、新しい上司や先輩、同僚などと良い人間関係が保てない。こんな状況は誰でも辛いですよね。さらに酷いと、長時間労働を強制されて寝る時間もない、上司から罵倒され続け心がボロボロ。このように職場の環境が原因で、うつ状態になったり、不安症状から自律神経系のバラン...
ベンゾジアゼピンとクリニックの収益
日本のメンタルクリニック、精神科、心療内科(名前は違えど基本は同じものですから、以下メンタルクリニックに統一します)は薬をたくさん出すため、よく「患者を薬漬けにする」などと非難されることがあります。これは事実なのですが、薬にもたくさん種類があるので、ここはもう少し深く掘り下...
ベンゾジアゼピン(デパス、ソラナックスなど)依存症の治し方
ベンゾジアゼピン(benzodiazepine)はベンゾ(benzo)などとも略されますが、脳に作用して不安を和らげたり、睡眠を促したりする薬です。筋肉の緊張をとったり、てんかん(意識を失ったり、けいれんしたりする症状)を止める作用もあります。...
子供の自殺
今回は子供の自殺について私見を述べます。 9月1日、夏休み明けに自殺が多いことが報道されるようになり、子供の自殺に対してメディアの関心が高まりました。 これを過剰に報道すると、かえって自殺する子供が増えるのではないかという懸念もあるので、表現には注意が必要かもしれませんが、...
乳がんの治療で電車が怖い?
電車に乗っていると、ふいに恐怖におそわれ、胸がドキドキし、息が苦しくなり、冷や汗が吹き出る。 こんな症状をパニック発作と言います。 どちらかというと、女性に多い症状ですね。 そして、電車が怖くて乗れなくなる。 このように特定の場所が怖くなることを広場恐怖と言います。...
リチウム(炭酸リチウム)による双極性障害の治療
今回はリチウム(炭酸リチウム)という薬を紹介していきます。リチウムは1949年に双極性障害の躁病に有効と報告され、以来、双極性障害ではよく使われる薬になっています。双極性障害のうつ病にも躁病にも効果はありますが、どちらかというと即効性の無い薬で、非定型抗精神病薬の方が効果が...
仕事のやる気3
エッセイ調に仕事のやる気について語っています。 前回は報酬について話しましたが、今回は目標の立て方について話そうと思います。 遠くの目標と近くの目標、つまり、長期的な目標と短期的な目標では、どちらがやる気が出るでしょうか? 大体の人が短期的な目標なんじゃないかと思います。...
ベンゾの害
日本で精神科に通院している人の中に、ベンゾジアゼピン系の薬(略して、ベンゾ)を使っている人はかなり多いです。ベンゾとは、主に睡眠薬や抗不安薬にあたります。例えば、抗不安薬だと、ロラゼパム(商品名:ワイパックス)、アルプラゾラム(商品名:ソラナックス・コンスタン)、ブロマゼパ...
仕事のやる気2
仕事のやる気、モチベーションについて、なんとなくエッセイ風に書いています。 前回は仕事のやる気について批判することに意味はないのではないかという話をしました。 これは、他人が自分のやる気について語るという外的な要因の話です。...