チック、強迫性障害の遺伝
(こちらは昨年noteで公開した記事を一部修正したものです) チックという病気を知っていますか? ビートたけし(北野武)さんの肩を動かす仕草が有名ですが、あの仕草のように、体の一部が突然、勝手に動きだし、それが何度も繰り返され、自分の意思ではコントロールできないというものが...
うつ病ガイドライン徹底解説17 うつ病が重い場合の治療の概要
今回は、うつ病がある程度重い時の話をします。 中等症または重症という表現をしますが、これは、うつ病の症状が強すぎて仕事や家事がほとんどできなくなったり、自殺の気持ちが強くなったりするような状態です。 あまりに状態が悪い場合は入院することもあります。...
うつ病ガイドライン徹底解説16 うつ病が軽症な場合の精神療法
今回は、うつ病が割と軽症の場合について説明します。うつ病学会のガイドラインでは、第2章「軽症うつ病」の項目に当たります。 軽症うつ病のイメージは、うつ病の症状はあるけれども、仕事や家事は何とかこなせていて、生活がある程度は成り立っているような方です。...
双極性障害の入院回数を減らす薬の研究をシェアします
今回は、双極性障害について、スウェーデンの研究をご紹介します。 双極性障害とは、気分が落ち込んだり(うつ状態)、テンションが上がったり(躁状態)する病気です。 気分が強く落ち込むと、死にたくなったりすることがあります。 また、テンションが上がりすぎても、暴力的になったり、な...
うつ病ガイドライン徹底解説15 病は気から
さて、うつ病ガイドライン徹底解説1でも書きましたが、うつ病と体の病気は相互に密接な関係にあります。 体の病気がうつ病を引き起こすこともあれば、うつ病が体の病気を引き起こすこともあるわけです。 もちろん、うつ病が単独で体の病気を引き起こすわけではないのですが、間接的な影響で体...
うつ病とSNS
(こちらは昨年にnoteで公開した記事を改変したものです) FacebookやTwitterを始めとするSNS、ソーシャルメディアは世界中に広まっていますが、その中心はやはり、アメリカです。 そのアメリカで、今、SNSの悪影響が話題になっています。...
うつ病ガイドライン徹底解説14 うつ病はまあまあ良くなったけど、、
今回は、うつ病はまあまあ良くなったけど、それでも少し症状が残っているというケースについて説明します。 こういうのを、うつ病の残遺症状と言ったりします。 こうした症状をどこまで改善させた方が良いのかは、精神科医の悩みの種です。...
精神疾患をVRで治療する
(こちらは昨年にnoteで公開した記事を一部修正して公開しています) 被害妄想という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 自分が誰かに攻撃されるとか、狙われているなどと思い込むものです。 この被害妄想は、ちまたでも使われる言葉だと思います。...
うつ病ガイドライン徹底解説13 うつ病が良くなった後に
今回は色々な治療を行なった結果、うつ病が良くなった、その後の話をしたいと思います。 うつ病とは再発しやすい病気でもあるので、再発防止対策が重要になります。 その一つとして、薬による再発予防は十分に科学的な根拠があります。...
うつ病ガイドライン徹底解説12 治療が失敗したら、、
今回は残念ながら治療がうまくいかなかった場合、失敗した場合について説明します。 一生懸命治療しても、なかなかうまくいかない場合はあります。 その場合は、謙虚に反省し、今までのプロセスについて考え直さないといけません。 うつ病学会のガイドラインでは、治療がうまくいかなかった場...