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回答:疲労は病気か心の問題か


下記質問をいただきましたので回答します。

■年代を選択してください。 60代

■性別を選択してください。 女性

■子供時代について教えてください。 幼稚園から失敗は許されないと感じていて高校生まで優等生学級委員など当然のようにこなしていたし、苦痛でもとないと思っていたが、小学校からずっと、年中腹の痛み、頭痛、時々倒れるという症状があった。親が気にするなというので、我慢した。我慢強い性格だった。両親の期待に応えるのが当然だと思っていたが、高校3年で素敵な子と恋愛した時にあまりに頭ごなしに両親にキレられ相手の親と親同士で大喧嘩になったとき、両親がいかに支配的であるかを感じたが、大学で、親と離れて暮らしたので 深く考えなかった。 親に甘えたことはない。 子供らしい子供時代は過ごせなかった。 親の機嫌の責任は自分にあると思っていた。

■いつから、どんな症状があるのか、時間の流れに沿っ... 21歳で彼ができて、司法試験も在学中に合格するほどの秀才の彼だったが、24歳で、 結婚したいというと両親から死ぬほど怒られて反対された。理由はわからなかった。私がパニックになり、彼も司法修習生だったこともあり、結局別れることになった。 その後、25歳になるのに行き遅れの娘だと罵倒されはじめ実家にいるのが危険と感じ27歳でお見合いで結婚した。 夫が40代で難しい病気にかかり、その後亡くなった。子供が中学生だったことや、夫の両親や兄弟に責められてたいへんすぎて、うつ病になった。両親と兄から「精神病の家系ではないから一人で歯を食いしばって頑張れ」といわれ、錯乱した。 はじめは吐いて吐いて点滴などをうけ、強い薬の時もあったが、その後我慢強いのでここまでデパスとリーゼで頑張ってきたが疲れた。15年経った。人より10倍つかれやすい。いつもと違うこと(日帰り旅行など)すると、異常に疲れる。 立ち直りに5日くらいかかるので、つらいと思っていたが、最近体が疲れているのではなくてストレスにとても弱いのだと気付いた。ある日すごく疲れているが、 なんでも優しく受け入れてくださる書道教室(10年以上行っています)に試しに行ってみて先生に 疲れてるなら休んで行って、とお茶やお菓子をだされて、ミカンまで剥いてくれているのを見ていたら、疲れが飛んでいくのがわかった。 この異常につかれやすいのは、鬱のせいだと医師にいわれて、デパスとリーゼを毎日をれぞれ1.5mm飲んでいるが他に元気になる方法があるのではないかとここに質問している。 他にしばしば不安で動悸や頭痛で蹲る時間が3日に1時間くらいある。

■現在の生活、職場環境や人間関係について教えてくだ... 子供は自立し一人暮らし 現在私は無職だが、書道、体操教室、英語教室に週一度通う。教室の人間関係は良好だが、深入りする付き合いはない。 子供たちとの関係も自分としては良好 と思う。 帰ってきてほしい時(病気などで)即対応してくれる

■もし、現在治療中の身体の病気・ケガや、過去に治療... 現在は睡眠時無呼吸症候群、不安定のための内科でデパスとリーゼを処方されている。 心療内科医の先生は、うつ病になったのには、大変な時間を長く過ごしたためで治すには同量に時間がかかるといっている。

■もし、家族や親戚に精神疾患や認知症の方がいれば、... 両親は心身とも驚くほど頑丈

しかし、俗に言う毒親傾向が強いとおもう。 現在の内科医は、関わらないことを勧めている

■最後に、何か聞きたいことや相談したいことがあれば... わたしは、生涯鬱病をひきずり、 異常に疲れやすく、時々動悸で蹲る(自宅で一人の時)状態から脱したい

・・・・回答・・・・

では、回答していきます。

子供の頃から、両親との関係に恵まれず、また旦那さんが若くして亡くなったとのことで、とても心労が強いのだと思います。ご自身も、こうしたストレスが原因で精神的に不安定になっているという自覚があるようです。

かなり過酷な状況が続いていると思いますし、多くの方が平気ではいられない状況だったと思いますので、情緒が不安定になるのも無理ないと思います。

一人の時に動悸がするということですが、多くの人は孤独に弱いものです。統計的にも、孤独は、不安障害やうつ病などの精神疾患のリスクになります。

たくさんの人と関わると気疲れしてしまうものですが、一人になると寂しいという矛盾を抱えているのが人間なので、なかなか難しいかと思います。

それでも、人間関係は貴重です。深入りせずに複数の人と良好な関係を保つというのは、一つの答えだと思います。ぜひ、続けてください。また、お子さんとの関係も良好だということで、これも大切にされると良いと思います。

また、質問者さんは「疲れやすさ」についても悩んでいるようですが、これは様々な角度から考えた方が良いと思います。

よく、疲れやすい=うつ病=脳の物理的な病気と捉えて、薬を飲めば治るなどと説明している医師がいますが、これは間違いです。

疲れやすさの原因は無数にあります。また、うつ病は確かに病気ですが、薬を飲めば治るという単純なものではありません。うつ病と一言にいっても、脳の中に問題があることもあれば、ないこともあります。うつ病は、周囲の環境やストレス、遺伝的要因など無数の要素が関係する、多種多様な疾患なのです。

自分のうつ病が、他の人のうつ病と同じとは限りません。

「疲れやすい=うつ病=脳の物理的な病気」という方程式は単純明快で分かりやすいですが、物事の一部だけを捉えてしまっている誤った考え方になります。

では、疲れやすさの原因を考えていきます。

質問の中からヒントを探ると、質問者さんは睡眠時無呼吸症候群をお持ちのようですが、睡眠時無呼吸症候群は疲れやすさの原因です。もう治療しているのかもしれませんが、まだ治療していないようなら、ぜひ治療しましょう。呼吸を助ける専用の機械などで治療できます。

さらに、デパスやリーゼなどのベンゾジアゼピン系抗不安薬(薬の種類の名前です)を常用しているようですが、ベンゾジアゼピンは睡眠時無呼吸症候群を悪化させますし、ベンゾジアゼピンだけでも頭がボーッとしたり集中力が低下するなどの副作用があります。筋肉を弛緩させる作用もあるので、力が入りにくくなり、お年寄りだと足に力が入らず転んでしまうこともあります。これも体力低下の原因かもしれません。

不安を抑えるためにベンゾジアゼピンを使用しているのだと思いますが、副作用も考慮した方が良いかもしれません。代替案としてSSRIなどの薬もあります。

また、どの薬も副作用があるので、薬に頼らない治療も大事にした方が良いです。不安をとるようなリラクゼーション(音楽を聴く、深呼吸をする、ヨガなど)は色々とあるので試してみても良いと思います。

また、軽い運動(有酸素運動)もお勧めです。有酸素運動には疲れやすさを改善する効果、情緒を安定させる効果などがあると言われていますし、実際にこれを裏付ける研究結果もあります。

運動というと最初から無理しようとする人もいますが、最初は数分の軽い散歩で良いので、少しずつでも継続的に行うのが良いです。

以上のことを、ご参考にされて下さい。良くなることを願っています。

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