• Tomoyuki Saito

テレビ電話の遠隔診療は普及するのか?



今回はちょっとエッセイ風の記事です。

最近、スマホのテレビ電話、ビデオチャット機能を使って診察する遠隔診療が話題になっています。

スマホを自撮りみたいな形で持ち、自分を映しながら医師の診察を受ける。

これで診察したことにして、薬を処方するというのが大まかな流れです。

例えば、すでに高血圧とか糖尿病などと診断がついていて、同じ薬をずっと飲んでいる人は、毎回そんなにしっかりと診察されるわけではありません。

それなら、いちいち病院に行くのも面倒ですし、スマホを使って診察を受け、いつもの薬をもらう方が便利です。

私としても、これを聞いた時に確かに便利だなとは思いましたが、精神科では使いにくいと思いました。

そもそも、スマホのテレビ電話、ビデオチャットの機能を使っている人なんて、そんなにいないですよね。

テレビ電話なんて昔からある技術ですが、自分やその周りを映してしまうのが嫌で、みんなあまり使わないわけです。

周囲の人に丸見え、丸聞こえ状態です。

特に、診察の時なんて、自分の病状という個人情報を出さないといけません。

これには抵抗がある人が多いと思います。

とりわけ精神科の診察では、身の回りのストレスについても話します。

仕事の愚痴、家族への不満など、日頃はなかなか言えないプライベートなことも精神科の診察室の中では話すことができます。

それが抑圧された感情の解放につながるので、大事な治療になるのです。

そういった話は、日頃は誰にも言えない、超個人情報です。

仕事の愚痴を職場の上司に聞かれるわけにはいきませんし、家族の不満を家族に聞かれるわけにはいきません。

ですから、職場でビデオチャットを使い精神科の診察を受けるわけにはいかないですし、自宅でも、一人暮らしなら良いでしょうが、家族と暮らしている人はなかなかやりにくいですよね。

どうしてもスマホの診察を受けるなら、家族がいない時を見計らう必要がありますが、なんだかスパイみたいで、きゅうくつな感じです。

つまり、このスマホで診察を受けるサービスは、職場でも自宅でも使いにくいので、使う場所がないんです。

使うなら、スマホの診察を受けるためのプライバシーが確保された空間が必要です。

最近はあまり見なくなりましたが、公衆電話のボックスみたいなものが必要になるわけです。

そう考えると、かえって時代錯誤な気がします。

最近はテクノロジーが進み、例えば、自分の活動量を数値化してスマホに記録したり、ウェアラブルディバイスで脈拍を絶えず計測してスマホに送ることもできます。

活動量や脈拍なんかは、しっかり解析すれば精神状態を反映する情報にもなりますし、薬の副作用だって見えてきます。

さらに、スマホにはメールやチャットの機能もありますし、ボイスメッセージだって送れます。

こうした豊富な機能を使って診察すれば、普通の診察よりも少ない時間で多くの情報をやり取りし、より正確な診断をすることだって可能になると思います。

これも立派な遠隔診療、というか、むしろ海外ではこうした遠隔診療の方が注目されています。

なにもテレビ電話やビデオチャット機能なんて、ほとんど使わない機能にこだわらなくても良いわけです。

しかし、なんで遠隔診療には、テレビ電話にこだわったサービスが多いのでしょう?

これには、どうも、対面診察、つまり、診察の時は顔を見せることが大事という考え方があって、この考え方に縛られてテレビ電話にこだわる必要が出てきているようです。

対面診察の原則というのは、昔から続く行政側の見解です。

やはり、昔の決め事に縛られていると、なかなか便利にはならないということなんでしょうね。

そりゃ昔はスマホなんてありませんから、スマホを使った診察なんて想定外ですし、対面診察にこだわるルールを作るのも仕方ないと思います。

しかし、今は新しいテクノロジーが沢山あります。

もっと新しいルール作りが必要だと感じます。

#遠隔診療

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