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うつ病ガイドライン徹底解説14 うつ病はまあまあ良くなったけど、、



うつ病ガイドライン徹底解説

今回は、うつ病はまあまあ良くなったけど、それでも少し症状が残っているというケースについて説明します。

こういうのを、うつ病の残遺症状と言ったりします。

こうした症状をどこまで改善させた方が良いのかは、精神科医の悩みの種です。

完璧に改善させようとして、むやみに薬を増やしていくと副作用が出る可能性があります。

それに、薬の副作用が、うつ病の残遺症状と誤解される場合もあります。

実は、抗うつ薬を飲むと、かえって落ち着かなくなったり、眠れなくなったりすることがあります。

これをアクチベーション症候群などと呼びます。

また、睡眠薬が翌日まで残り、やる気が出なかったり、ぼーっとしたりすることもあります。

睡眠薬の作用時間はとても長く、多くの睡眠薬が次の日に残ってしまうのです。

やはり、薬には副作用というリスクがあります。

軽い症状が残ったというケースであれば、心理教育、精神療法など、薬を使わない治療で改善を試みるという方法を考えた方が良いのかもしれません。

また、なかなか良くならない場合には、やはり、双極性障害などの別の疾患が隠れていないかということも慎重に検討しなければなりません。

その他にも、睡眠時無呼吸症候群という寝ている間に呼吸状態が悪くなる病気があると、うつ病に似た症状が出ることがありますし、足がムズムズして眠れないという場合には、レストレスレッグ症候群という別の病気の可能性があります。

さらに、うつ病の人の中にはアルコールを飲んで寝ようとする人もいますが、こうしたアルコールが睡眠の質を低下させる原因になることもあります。

うつ病がなかなか治りきらない場合や軽い症状が残る場合は、こうした、別の要因も検討してみる必要があります。

さて、次回は、うつ病が体の健康を悪くさせることについて説明します。

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