• Tomoyuki Saito

精神症状としての心悸亢進について質問に答えます


下記内容で質問がありましたので、返答したいと思います。まずは質問内容から記載します。

■年代を選択してください。 60代 ■性別を選択してください。 女性 ■子供時代について教えてください。 普通の家庭(父サラリーマン)長女で家事をよくした 友人関係は普通 性格は自分では普通 どちらかと言えば社交的 成績普通 高校卒で会社員 ■いつから、どんな症状があるのか、時間の流れに沿ってご記入ください。 1年前に狭心症~心筋梗塞あり緊急入院しステント留置術受けた 心筋障害なく経過良好も退院後より動悸症状~不安感あり循環器内科入院するも問題なく微小血管狭心症疑で退院する その後も原因不明の心悸亢進あり1か月前より循環器内科よりデパス処方され改善みられる しかし現在も心悸亢進続いておりデパス1~2回の服用が必要です 不眠ある時はレンドルミンにて睡眠良好です ■現在の生活、職場環境や人間関係について教えてください。 子供4人はみな独立し特に問題ありません かれこれ40年の専業主婦で主人はまだ毎日仕事(午前中)です 複雑な友人関係、借金などの経済問題もなく老後生活費の心配もありません ■もし、現在治療中の身体の病気・ケガや、過去に治療した身体の病気・ケガがあれば教えてください。 狭心症の薬物(バイアスピリン、ニコランジル、抗脂血剤)のんでいます。 狭心症以外におおきな病気はありませんでした ■もし、家族や親戚に精神疾患や認知症の方がいれば、その方の続柄と病名を教えて下さい。 特にありません ■最後に、何か聞きたいことや相談したいことがあれば、ご記入ください。 心機能に問題ないのにどうしてドキドキ感が続くのでしょうか デパスの効果はあるのですが?

<以下、回答です>

この方の心悸亢進は、本当の心疾患がきっかけだったようです。緊急入院するほどの心疾患になれば、自分の体がどうなってしまうのか不安に思ったに違いありません。退院してからも、また心臓が悪くなってしまわないかなどと不安が続いているのではないでしょうか。

不安や恐怖、緊張といった感情により心拍数は上がります。例えば、山の中でクマに襲われたら心拍数は上がるでしょうし、ホラー映画を見ても心拍数が上がるでしょう。不安になると、自律神経のうち交感神経系が亢進して、心拍数が上がり、血圧が上がります。さらに、冷や汗が出たり、手足の末端の血管が収縮して冷たくなったり痺れたりすることもあります。

これは自律神経の「正常な」機能であり、誰にでも起こります。心拍数が上がったからといって、心臓に問題があるわけではないですから、当然、心臓の検査でも異常は出ません。

今回の心悸亢進の原因は恐らく「身体への不安」でしょう。デパス(エチゾラム)は不安を打ち消す薬です。心悸亢進の原因となっている不安感がデパスにより消えるため、心悸亢進が収まるのだと思います。

入院するほどの病気によって自分の身体への不安が高まり、胸がドキドキしたと考えれば、何も不自然なことではありません。それほどまで不安が強いのだと解釈してはいかがでしょうか。

不安を打ち消す方法は、デパスなどの薬に頼るだけではありません。自分を安心させるような環境は大事ですし、リラックスする方法(リラクゼーション)も大事です。例えば、ゆったりとした音楽を聴いたり、温かい飲み物を飲んだり、温泉につかったりするなどのリラクゼーションにより不安が改善すれば、心悸亢進も改善する可能性があります。

自分を安心させるために、「私の体は大丈夫だ」と自分に言い聞かせることも重要でしょう。しっかりと循環器内科に通院して定期的に検査も受けているのでしょうから、それで問題がなければ大丈夫なはずです。不安を消すために、少し楽観的になることも必要だと思いますよ。

#パニック障害

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