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アカンプロサート(レグテクト)



アルコール依存症薬物療法

アルコール依存症の治療ガイドライン解説シリーズ。

今回は、アカンプロサートという治療薬について解説します。

このアカンプロサートという薬は、日本では2013年に承認されたもので、比較的新しい薬です。

これはグルタミン酸系の神経にあるNMDA受容体をブロックするなどして、グルタミン酸系の神経ネットワークを調整する薬です。

ただ、グルタミン酸系の神経ネットワークは脳のあちこちにあり、この神経系の調整が

どのようにアルコール依存症の治療と関わっているか、はっきりとは分かっていないようです。

ただ、この薬を飲んでいると断酒、つまりお酒を一滴も飲まないでいられる確率が少しだけ上がるということは、臨床試験の結果から分かっています。

このようにアルコール依存症に対する効果はあっても、不安をとったり、うつ状態を治したりといった精神の薬としての効果はなく、アルコール依存症に特化した薬です。

副作用はあまり多くありませんが、下痢が出ることがあります。

実際のところ、効果はあまり強くはないのですが、それでも効果がないわけではないです。

アルコール依存症の治療に有効性がある薬は本当に少ないので、効果が弱くても貴重な薬になります。

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